「つげの木は魔除けになる?」
そう聞くと不思議に思うかもしれませんが、実は古くから邪気をはらう木として大切にされてきました。
この記事では、つげの木の魔除け効果や意味、効果的な使い方をやさしく解説します。
暮らしに“安心”を取り入れたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
目次
つげの木は魔除けに使えるの?

つげの木は、昔から「魔除けの木」として知られ、多くの人に大切にされてきました。
ただの観葉植物ではなく、**心と空間を守る“特別な木”**とされているのです。
その理由は主に以下の2つです。
古くから「邪気よけ」として重宝されてきた
つげの木は、古来より神社や仏閣の敷地に植えられることがありました。
それは、つげの持つ「気を整える力」が信じられていたからです。
また、「つげ櫛(くし)」としても有名で、髪をととのえるだけでなく、心身のけがれを払うお守りとして扱われてきました。
実際に昔の人は、旅の安全や厄除けを願ってつげの櫛を持ち歩いたとも言われています。
心を落ち着ける木としても親しまれている
つげの木の特徴は、やわらかく光沢のある葉と、強くしなやかな木質。
見た目に落ち着きがあり、室内や玄関に置くことで心を静める効果があるとされています。
特に現代では、観葉植物として育てられることも多く、以下のような方におすすめです。
- お守りがわりに植物を置きたい
- 家の中を守ってくれる存在がほしい
- 見た目も落ち着くものを選びたい
つまり、つげの木は魔除けアイテムとしての意味だけでなく、心を穏やかに保つ助けにもなる存在。
あなたの暮らしに、やさしく寄り添ってくれる植物といえるでしょう。
つげの木が魔除けとされる理由とは
つげの木が魔除けの植物として重宝されてきた背景には、しっかりとした理由があります。
昔からの言い伝えや、素材としての性質が「邪気をはらう木」としての評価につながっているのです。
木が強くて折れにくい=厄を跳ね返す
つげの木はとても硬くてしなやかな木です。
その特徴から、「厄(やく)や災いを跳ね返す力がある」とされ、魔除けの象徴となってきました。
実際につげの木は、
- 包丁の柄や将棋の駒
- 高級なくし(つげ櫛)
- 武具や道具の一部
など、長く使われる大切な道具の材料として用いられています。
強くて折れにくい=悪いものに負けない心と体を連想させるのです。
古くから神社や仏具にも使われてきた歴史がある
つげの木は、その清らかな印象から、神社の敷地や仏具の材料として使われてきた歴史があります。
とくに、つげ櫛は「けがれを払う道具」として、神職の方や巫女の持ち物にもなっていたことも。
また、木自体に虫がつきにくく、朽ちにくい性質があるため、「長く守ってくれる木」としても縁起が良いとされているのです。
つまり、つげの木は素材としての強さと、神聖な場で使われてきた実績の両方を持つ、まさに「魔除けにふさわしい植物」。
大切な空間に、ひと鉢置くだけでも気が整いそうですね。
つげの木が魔除けに使われてきた場面
つげの木が魔除けとして大切にされてきたのは、単なる言い伝えだけではありません。
実際の暮らしの中や伝統的な習慣の中で、「守りの木」として活用されてきた具体的な場面がいくつもあります。
髪をとかす「つげ櫛」は厄落としの意味も
もっとも有名なのが、「つげ櫛(くし)」です。
つげの木で作られた櫛は、髪を整える道具であると同時に、気持ちを落ち着けるお守りのような存在として親しまれてきました。
- 昔の花嫁道具に必ず入っていた
- 厄年に贈ると良いとされていた
- 髪の「乱れ」を整える=心や気を整えるという考え
このように、つげ櫛には魔除け・厄除けの象徴としての役割も込められていたのです。
門や庭先に植えることで家全体を守るとされている
昔の家では、門や庭の一角に“つげの木”を植えることがありました。
これは、「外から入ってくる悪い気をブロックして、良い気だけを家に招く」という意味があるからです。
たとえば、
- 門柱の両脇に左右対称で植える
- 鬼門(北東)や裏鬼門(南西)の方角に配置する
- 庭の“目立つ場所”に置いて守りの象徴にする
こうした配置には、家族全体の気の安定や、災い除けの願いが込められています。
現代でも、つげの木は観葉植物として小さく飾る人も多く、インテリアに取り入れやすい魔除けのアイテムです。
日常に自然な形で取り入れることで、見た目の美しさと運気の安定、どちらも叶えてくれそうですね。
魔除け効果を高めるつげの木の置き方
せっかくつげの木を魔除けとして取り入れるなら、効果的な置き場所や飾り方を知っておきたいですよね。
風水や昔の知恵を参考にすると、つげの木が本来持っている“守りの力”を最大限に引き出すことができます。
玄関まわりや鬼門に置くのがオススメ
つげの木を置く場所として、もっともおすすめなのは玄関や出入り口付近です。
玄関は「気の入り口」とされており、そこに魔除けアイテムを置くことで、外からの邪気をブロックし、良い気だけを迎え入れる効果が期待できます。
また、以下のような方角にも注目です:
- 鬼門(北東):悪い気が入りやすいとされ、特に魔除けが必要な方角
- 裏鬼門(南西):家庭運や健康運に影響するため、守りを強めたい場所
これらの場所に、つげの木を左右対称に置くと、気のバランスが整いやすくなるとも言われています。
観葉植物として小鉢で育てるのもOK
「庭がない」「地植えは難しい」という方でも安心してください。
つげの木は鉢植えとしても育てやすく、室内でも魔除け効果が期待できる植物です。
たとえば、
- 小鉢に植えてリビングの角に置く
- 玄関の下駄箱の上に小さなつげの鉢を置く
- トイレや洗面所など、気が乱れやすい場所に置く
このように、目立ちすぎずに“気の整え役”としてそっと置いておけるのが、つげの木の魅力でもあります。
つげの木を正しく置くだけで、家の空気がすっと整い、穏やかで落ち着いた雰囲気になるのを感じられるかもしれません。
大事なのは、“気を込めて”育てることです。
つげの木の魔除け効果を感じたい人へ
つげの木を飾るだけではなく、「大切に育てる気持ち」や「感謝の心」を持つことで、より強い魔除けの効果が期待できます。
植物には心を映す力があると言われており、丁寧に接すれば、その分だけよい“気”が返ってくるのです。
枯らさないように日当たりと風通しを意識
つげの木は丈夫ですが、日当たりの良い場所と風通しの確保が元気に育てるコツです。
魔除けとしての効果を感じたいなら、以下のようなケアを習慣にしてみてください。
- 毎朝少し話しかけながら葉を確認
- ホコリがたまったら優しくふき取る
- 週に1回は鉢のまわりを掃除する
これだけでも、植物の持つエネルギーがきれいに保たれ、空間の気が整いやすくなります。
置いたら「ありがとう」と声をかけてみよう
つげの木に限らず、植物に**「ありがとう」と声をかけることは、風水でもとても良い習慣**とされています。
言葉には「ことだま(言霊)」が宿ると言われており、良い言葉は空間にも影響を与えると信じられているのです。
特に、
- 朝家を出る前に「今日もよろしくね」
- 帰宅後に「おかえり、守ってくれてありがとう」
このようなやり取りを日常に取り入れることで、つげの木が“あなたの味方”として働いてくれる感覚が生まれます。
つまり、つげの木の魔除け効果をしっかり感じたいなら、置くだけで満足せず、“心を通わせる”ことが大切なのです。
【まとめ】つげの木で魔除けと安心を取り入れよう
つげの木は、見た目の美しさと魔除けの力をあわせ持つ植物です。
古くから神社や家庭で使われてきたように、私たちの暮らしにやさしく寄り添い、心の平穏や空間の浄化をサポートしてくれます。
この記事では、以下のようなポイントを解説しました。
- つげの木は魔除けに使われてきた由緒ある植物
- 硬くて折れにくい木質が「厄を跳ね返す」象徴
- つげ櫛や庭木として、日常生活で活用されている
- 玄関や鬼門などに置くことで運気が整いやすくなる
- 感謝や手入れが、魔除け効果を高めるコツになる
つげの木をひと鉢飾るだけで、空間の空気がすっと軽くなるのを感じることもあるでしょう。
それは、自然の力がやさしく“気”を整えてくれているサインかもしれません。
もしあなたが、「最近ちょっと気が重い」「家の空気が落ち着かない」と感じるなら、つげの木を迎えてみるのも一つの方法です。
魔除けと癒し、どちらもそっと届けてくれる存在になるはずです。